現代では、「ひとつの企業に定年までずっと務める」という終身雇用制度は崩壊し、転職が当たり前の時代になってきました。

しかし、企業側は離職者を出来るだけ減らしながら、優秀な人材を確保しなければいけません・・・。

では、従業員が辞めることなく会社に貢献し、しかも業績アップにつなげるには、どのようなことが必要でしょうか?

 

有効な方法の一つに、「キャリアパス」という制度があります。

キャリアパス制度によって「会社内でのキャリアアップ」を明確にすることで、同じ会社で長く働き続けることのメリットを生み出すことができます。

「キャリアパス」を描くことで、従業員側も、「自分のスキルが今どの位置にあるか、何年後にどのような役割を担っているか」を明確にすることができるため、人材の流出を防ぐことができるのです。

 

「キャリアパス」制度とは?

キャリアパスとは、その名の通り「キャリア=職業上の経歴」と「パス=道」を組み合わせた用語です。

「仕事の経験を積むことによって道を切り拓いていく」という意味があって、職場における職種や役割をどのような道すじで上がっていくのかを示したものです。

役職がない場合や、同じ役職であっても、役割や仕事内容の違いから複数の「階層」が存在していることもあります。

キャリアパスは、こういった「階層」の違いを、役割や仕事内容のほか、人材育成、給与、評価制度の観点からわかりやすく分類し、「階層」を上がっていくことを促す仕組みになっています!

 

従業員が今の職場で長く働くことのできるようにするためには、従業員自身が「その職場で働き続ける自分の将来をイメージできる」ということが大切ですよね。

例えば、何年も、同じ職場で同じレベルの仕事を繰り返す毎日・・・。

給料も上がらない、自分が成長している実感もない・・・。

 

・・・・

このようなことが繰り返されているとすれば、自分の将来が不安になってくることは間違いありません。

 

10年先、20年先の自分は、職場でどのような「役割」があって、どれだけの報酬を得ていて、どのようなライフスタイルを送っているのか・・・。

このようなことを思い描くことができることが必要なんですね。

 

「キャリアパス」導入方法は?

ここからは、キャリアパス制度を導入するための手順を説明します。

 

階層を設ける

まずは、従業員が上がっていくべき「階層」を設定しましょう。

その上で、「役職」が一定の目安になります。

「役職」によっては、組織内での役割や具体的な業務内容、給料面でも手当がつくなど、その他の社員と明確な違いがあるため、その役職の違いをそのままキャリアパスの階層とすることができます。

 

また、役職のない従業員層については、「実務レベル」に基づいて階層を設定すると、理解されやすく、キャリアアップのイメージが描きやすくなります。

例えば、役職に就くまでの相応の階層を設けるケースでは、次の3つに分けることができます。

「初級レベル」・・・通常業務に対して指導や支援を必要とするレベル

「自立レベル」・・・自立して通常業務を行うことができるレベル

「上級レベル」・・・自立レベルよりも知識や技術の習熟度が高く、後輩の育成に携わることや、上司の補佐をすることができるレベル

これらは、あくまで目安なので、組織の実状に応じて、階層の増減を検討することも可能です!

 

階層ごとの業務内容を明確にする

階層を設定したら、次の項目ごとに、各階層が行うべき業務内容を設定します。

  • 「組織における役割に関する業務」
  • 「職種に関する業務」

階層ごとではなく、「業務ごと」に考えることがポイントです。

これによって階層間における業務の不整合を未然に防ぐことができます。

業務内容を明確にするときには、現状ではなく、「本来はどうあるべきか?」という視点で検討しましょう!

 

階層ごとに求められる能力を設定する

階層ごとにその業務を遂行するために「必要な能力」を明確にします。

求められる能力は、次の3方向から考えます。

①知識:知っておいてほしいこと

②スキル:うまくできてほしいこと

③能力:行動をとってほしいこと

設定した業務の一つ一つに対して、どのような能力が必要かを検討していくことが必要です。

 

最後に、キャリアアップの条件を設定しましょう!

設定した階層を上がっていくための条件を設定します。

各階層の業務内容や求められる能力に応じた条件を設定するとともに、公正で明確な「昇格基準」を設けるように考えていく必要があります。

例えば、次のような条件を設定していきます。

①必要な勤続年数

②必要な資格

③受講するべき研修

④実務経験

⑤評価要件

⑥昇格試験

 

キャリアパス制度は、難しく複雑にする必要はありません。

むしろ、組織の実態に合わせて、実現可能で、従業員からもわかりやすく理解されやすいものを選んで組み合わせることがポイントです!

構築したキャリアパスは、職場全体で共有しないと意味がありません。

積極的に公表し、従業員のキャリアアップの意欲を高めていきましょう!

 

まとめ

「キャリアパス」制度には、優秀な人材を確保できるだけでなく、適材適所の配置が可能になる、業務効率が上がり、業績アップにもつながるというたくさんのメリットがあります。

また、従業員にとって職場で果たすべき役割や必要な能力を理解することで、現在の努力する方向性も定まってきます。

さらにその努力が適切に評価されて、次のキャリアにステップアップすれば、さらに自らの成長を実感するとともに、次なる成長への意欲を高めることが期待できるでしょう。

 

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