あなたは、部下に対してついイライラしてしまう、なんてことはありませんか?

 

部下の仕事ぶりがよくなかったり、大きなミスが続けば、ついカッとなって、イライラしてしまうこともありますよね。

 

「イライラすることは悪いこと、怒ってしまうことは悪いこと」

実は、このように思ってしまい、後悔したり、自己嫌悪に陥ってしまう人も少なくありません。

 

でも別に、イライラすることは悪いことではなく、人間なら誰にでもある自然な感情です。

 

大事なのは、その怒りの感情を「適切に相手に表現し、きちんと伝える」ことができれば、怒りによって人間関係を壊したり、仕事や健康に悪影響を及ぼすようなことはないのです。

 

ということで今回は、「部下についイライラしてしまう人が怒りをコントロールする方法と、上手な叱り方」をご紹介しますね(^^)

 

イライラや不機嫌には良いことがない!

まずその前に、イライラや不機嫌が続くと、どんなことに悪影響があるのかということをまとめてみました。

これを見ると意外にもたくさんあることがわかります。

日常的に、ストレスがたまったりイライラすることが多くなると、多くの悪循環を生むようになります。

 

人間関係の悪化

イライラがたまっていると、不機嫌になって、モノや関係ない人に八つ当たりしてしまうことがあります。

また、友達や知人に延々と愚痴を言ってしまうこともあるでしょう。

 

ただ、気を付けないといけないことは、特に怒りの感情は「立場の強い人から弱い人へ」流れていき、「その感情は連鎖する」ということです。

 

例えば、家庭でも、お母さんがいつもイライラして夫や子供に八つ当たりしていたら、その感情が連鎖して、新たなイライラを生み、職場や学校でも悪影響が出やすくなります。

職場でも、同じように、上司がいつもイライラしていたら、その部下へ連鎖し、そして、そのまた部下へも連鎖します、そして、その部下の家族にも怒りの連鎖が起こってしまいやすくなります。

そうなると、組織全体で悪循環が広がってしまうのです・・・。

 

仕事のパフォーマンスが落ちる

イライラが続くと集中力や冷静さを失うため、仕事の効率が落ちたり、普段ならしないようなミスをしたり、冷静な判断が出来ずに、仕事が上手くいかなくなってしまいます。

プロのスポーツ選手でも、特に怒りの感情はプレーに悪影響を及ぼすため、普段からメンタルトレーニングをしているそうですね!

 

心と体の健康に悪い

イライラからくるストレスのせいで、暴飲暴食をして太ってしまったという話はよく聞きますよね。

また、怒りの感情は、心臓疾患、高血圧などの深刻な病気にも密接な関係があることがアメリカの研究でもわかっているようです。

イライラや怒りの感情を、上手くコントロールできないでいると、病気や老化のリスクが高まるため、いいことは何一つないでしょう。

 

なぜ現代人はイライラすることが多いのか?

一昔前では、多くの人がなんとなく抱く、「共通の価値観」というものがありました。

 

例えば、終身雇用は当たり前、大学へ進学して大企業へ就職する、学校の先生の言うことは正しい、結婚して子供を作ることが幸せな暮らし・・・

 

このような、ほとんどの人が信じている「当たり前の価値観」というものがありました。

 

でも今の時代は、それぞれがどんな価値観を持っていてもいいし、どんな人生を選択してもいい、進学しなくたっていい、就職しなくたっていい、結婚しなくたって、子供がいなくたっていい、すべて自由な時代になってきました。

つまり、「人間の価値観が急速に多様化している」ということです。

 

この価値観のズレが多くのイライラやストレスを生む一つの原因だと思います。

 

「約束は必ず守るべき」

「時間は厳守するべき」

「友人はいつも大切にするべき」

「親は子供に厳しくしつけをすべき」

「仕事はまじめに取り組むべき」

「目上の人の言うことは間違いない」

 

もしも、あなたにこのような確固たる価値観があれば、周りの人がそうでなかった場合、当然カチンとくるでしょう。

 

実は、私も怒りの感情をコントロールすることができなくて、苦しんだ時期がありました。

今思うと、自分と価値観が違う人に対するイライラがほとんどでした。

 

どうやって解消したかは、後述しますね。

 

どうすれば怒りの感情をコントロールできる?

では、どうやって怒りの感情をコントロールしていけばいいのでしょうか?

主に、イライラや怒りの感情が起こってしまうのは、自分自身の中での「~すべき」「~するのは当然だろう」といった許容範囲を超えてしまっていることが原因です。

 

誰でも、大切にしている価値観や考え方がありますよね。

それは、あなたにとって、「当然のこと」であり、「揺るぎのない信念」であることは間違いないでしょう。

 

しかし、あなたに信念があるのと同じように、他の人にも「大切にしている価値観」はあるし、「これだけは譲れない」というような考え方があるのも自然なことですよね。

 

例えば、仕事に対するイメージも人によって、全然違ったりします。

「仕事はコツコツ努力して積み重ねていくものだ」という考え方の人もいるし、

「結果がすべてだ!どんなプロセスで、どんなに努力しても結果が出てないと意味がない」という考え方の人もいるし、

「人生を楽しむために仕事をしているんでしょ?仕事とはいえ楽しくないと」という考え方の人もいるし、

「仕事以外に自分の軸があって、それを楽しむための仕事だよね」という考え方の人もいる。

 

このように、人によっては、物事に対して抱くイメージや許容範囲は大きく異なるのです。

 

なので、イライラや怒りをなくすためのポイントは、「自分自身のOKゾーン(許容範囲)を少しずつ広げていく」ことが大切です。

私は、昔より許容範囲がかなり広くなったなと思うのですが、感情をコントロールするために意識して行ってきたからです。

 

もちろん、私も「大切にしている価値観やこれだけは譲れない信念」みたいなものはあります。

でも、「他の人にも違う考え方があるし、あの人にとってはそれが正解でもある」、今はそれを十分理解しているし、楽しむようにしています。

 

だから、自分の中の「~すべき」「~は当然」といった軸を持ちつつも、他人には、できるだけ許容範囲を広げるようにしていて、「まぁ例外もあるよね」とか、「なるほど、そういう考え方もあるかな」、「~さんらしいね。」という風に柔軟に考えるようにしています。

 

そうすると、周りの人の言動にイライラしたり、怒りの感情を持つことが限りなく減ってくるのです。

 

部下に対して、ついイライラしてしまったり、許せない出来事が増えてきた」と感じているのなら、「自分の許容範囲を狭めすぎてないか?」ということを見つめ直してみるのもいいかもしれません。

 

怒りをコントロールして、上手に叱る方法は?

自分の許容範囲を広げて、部下と接する時は、傾聴したり共感することが大切だと言われていますが、当然「どんな場面でもそれだけですべてが上手くいく」というわけではありません。

自分の許容範囲を広げるとは言っても、さすがに「ダメなことはダメ」としっかり伝えなければ、お互いにとってもいいことはありません。

 

しかし感情のまま、頭ごなしに叱っても素直に受け止めてもらえなかったり、本人が自信を無くしてしまって人間関係が上手くいかなくなる場合があります。

褒めることは出来ても叱るのは苦手・・・という方も多いのではないでしょうか?

 

パワハラ・セクハラが社会問題となっている今、「部下にどのように接していいかわからない」といったことや、そういった悩みがとても多いように感じます。

多くの人は部下を「叱り慣れてない」し、上司に「叱られることに慣れてない人」も多いのです。

しかし、どうしても組織の中で仕事をしていると、上司は部下に対して「叱らなければいけない」場面が少なからずあると思います。

 

では、どうやって相手を傷つけず、効果的に叱ることができるのでしょうか?

それには、7つのコツがありますが「か・り・て・き・た・ね・こ」と表現して紹介します。

 

か「感情的にならない」

怒ると叱るは違います。

感情的に怒ってしまうと相手は「八つ当たりされた」と感じてしまいます。

 

り「理由を話す」

なぜ叱っているのか、理由を説明しないと理解してもらえないし、相手はただ「嫌われている」と感じてしまいます。

 

て「手短に済ませる」

くどくど同じことを繰り返したり、関係のない他の不満を並べたりすると、なかなか話を聞く体制になりにくく、結局何を言いたかったのかわからなくなってしまいます。

 

き「キャラクター(性格や人格)に触れない」

相手の性格や人格を否定してはいけません。

人間性を否定された気分になってしまいます。

叱るときは、その行動やミスそのものを指摘しましょう。

 

た「他人と比較しない」

単純に他人と比較されるだけで、自尊心を傷つけれしまうのでやめましょう。

 

ね「根に持たない」

いつまでも根に持っていると、部下は「自分は信頼されていないのかな」と感じてしまいます。

 

こ「個別に伝える」

同僚や後輩のいる前で叱ると、やはり自尊心やプライドが傷つけられ素直に聞き入れてもらいにくくなります。

 

是非、これらのことに気を付けて、「感情のコントロールと上手な叱り方」を実践してみてくださいね!