前回までで、欲しい人材に向けて練に練った求人票を作成(リンク)し、求人の募集方法について(リンク)お伝えしました。

 効果の高い求人票を出している会社には応募者が集まります。応募者が集まったら、次はいよいよ選考です。

 選考方法には書類選考や面接などがありますが、今回は書類選考と筆記試験について説明していきます。

選考方法 

 応募者が集まったら選考に入ります。一般的には書類選考→(筆記試験→)面接→内定という流れで進みます。

 人柄を重視する採用であれば面接を複数回実施し、スキルを重視する場合は筆記試験を入れる、など採用ターゲットに合わせて適切な選考の流れを組むことが大切です。

 これまでは書類選考から内定まで1か月以上かかることが一般的でしたが、近年は売り手市場による人材流出防止のために選考期間が短くなっています。

 

書類選考の流れと選考ポイント

 応募者に提出を求める書類は、履歴書と職務経歴書が一般的です。

 書類選考では資格や免許、これまでの経歴から自社が求める人材かを判断していきます。性格やコミュニケーション能力などの要素は見極めに向かないので、面接で判断します。

 

書類選考で確認するポイント

 全体を見て、体裁は合っているか、ビジネスマナーに沿っているか、書き方が丁寧かを見ましょう。

 学歴や職歴は、勤続年数や職務の一貫性、転退職理由を確認しましょう。

 免許や資格は、内容と取得時期、職務との関連性を確認しましょう。

 本人希望欄は、内容を確認しましょう。

 

書類から合否判断をおこなうポイント

 求める人物像と合っているか。表現力や文字の丁寧さ、写真の印象、意欲の高さなどをみましょう。

 募集するスキルや経験を満たしているか。満たなくてもそれを補う能力や経歴、可能性を感じるか。

 未経験者を採用する場合は、志望動機や自己PR欄から熱意ややる気を判断します。

 次の選考過程(筆記試験や面接)で、もっとこの人物について詳しく知りたいと思えるか。次の選考で人柄や能力・経歴について詳しく知りたいと思えるかが大きいなポイントです。

 

不合格者の応募書類の扱いはどうしたらいいか?

 不合格通知を出した人の応募書類は、返却するか自社でシュレッダー処分するなどして自社に残しておくことがないようにしましょう。

 応募者に不安を持たせないよう、受け取った応募書類の扱いは、あらかじめ求人票等に記載しておきましょう。

 

適性検査を利用する

 書類と面接で応募者を選考する企業が多いですが、それだけで本当に応募者を理解できたか不安に思うことがあるかと思います。

 適性検査は、その人材の能力や性格をデータ化して評価することができ、役職の要件を満たしているかの判断や他の応募者との比較なども容易に行なうことができます。また、求職者の人となりを判断する上での大きな助けとなります。

適性検査とは

 適性検査は能力検査と性格検査に分かれています。

 能力検査は、主に学力や知識を問う検査で、言語分野・非言語分野・一般常識などを診断します。

 性格検査は、個人の特性を把握するために使用されます。

 適性検査は、応募者が募集する仕事に適するか否かを判断するのに有効な判断材料となりえるため近年採用企業が増えています。

 適性検査には様々な種類があるため、採用する際はどの検査が自社の採用に適しているかを調べましょう。

適性検査の受検方法は3種類あります。

 適性検査の受検方法はweb、紙、テストセンターと3種類あります。

 Webは、応募者が自宅で受検できる手軽さがある反面身代わり受検などの不正がおこなわれる可能性があります。

 紙受検は、不正のリスクを減らせる一方、集計や採点は人手がかかり相応の手間やコストがかかります。

 テストセンターは、特定の会場で実施するもので、試験の実施や監督を外部に委託できるメリットがありますが、テストセンターは特定の場所にしかないため、近くにテストセンターがない応募者には不便さや不公平感を感じるかもしれません。

筆記試験をおこなう

 筆記試験には様々なやり方があります。

 主には前述のように適性検査や小論文を採用するケースが多いです。

 筆記試験は、基礎能力の把握や性格・性質の確認、応募者多数による効率化を目的として実施しますが、専門性の高い職種では専門知識を問う試験や論文を課す企業もあります。

最後に

 今回は数ある選考方法の中の書類選考、適性検査、筆記試験についての説明をしました。

 書類選考は、応募者を面接する前に資格や免許、これまでの経歴から自社が求める人材かを判断していくプロセスです。中には応募書類を一目見ただけでその人となりが分かるという人もいるほど重要なものです。

 適性検査は、応募者が多く効率的に選考したい場合、職務適性や性格傾向を把握したい場合に効果的ですが、(特に性格検査の)結果に振り回されないよう注意が必要です。

 次回は最も多くの企業で採用している手法であり、最も難しいと言われる面接についての説明(リンク)をしていきます。

 

(これまでの「採用のコツシリーズ」の記事はこちら↓)

(効果的な求人募集方法とは)採用のコツシリーズ④

(応募者が集まる求人票の書き方)採用のコツ③-2

(欲しい人材へ自社をPRする方法)採用のコツ③

(欲しい人材を明確にする方法)採用のコツシリーズ②

(採用の手順)採用のコツシリーズ①

 

 

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